プラン75観ました。
高齢化社会におけるとても重要なテーマを扱った映画です。
そのテーマ性もあって、終始重たいし、重苦しい雰囲気で進んでいきます。
正直、盛り上がる要素は皆無と言って良いでしょう。
75歳を迎える孤独なおばあちゃんが、残りの自分の人生をどう生きるのか？
悩みながらもどうにか１つの答えに辿り着く？
そう書けば、何ともメッセージ性のある深い映画ということになるのですが、とにかく、一つ一つのシーンがとても長いです。
そこに意味を持たせたいのはわかるのですが、見る側とても眠くなります。
テーマ性がエンターテイメントにそぐわないのは理解できるのですが、これでは人に勧められないです。😅
我が家も、実の親が介護認定を受ける状態で、外注先に介護を頼むのか？
親族で介護するのか？
あるいは3つ目の選択として自ら死を選べるようにするのか？
この三つ目の選択肢を制度として公式に国が用意するというのは、かなり優れた政策のような気がしますが、映画の中ではこの制度自体を否定する風に描きます。
僕はそれがもったいないと思った。
そこは正直もっと賛否両論呼び起こすような展開にしてもいいんじゃないかなぁと思いました。
命の大切さ？
そんなもの誰でも描けますよ、それは充分に分かった上で、それでもこの制度によって救われる人を描いて見せたり、死を選ばなかった人が死よりも酷い目に遭ったり、そんな脚本にしたら、もっといい作品になったように思います。
終始重たいくせに予定調和な終わり方で、残念な映画でした。
個人的には70点かな。
