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旅のはじまり
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『旅のはじまり』に投稿された感想・評価

コロナ禍で経済的に破綻したり、精神的に病む人が増え、更にステイホームで家庭内DVが増長している中で、一番犠牲になるのは子どもたちだ。
本作は、虐待やネグレクト、非行等により居場所を失った子どもたちの心に迫ったドキュメンタリー。
松本和巳監督のドキュメンタリーでは、虐待や家庭環境などで児童相談所を経由した15~20歳の青年たちが入所してくる自立支援ホームで彼らの心の傷を癒す支援員、様々な背景の子どもたちが入所する児童養護施設で子どもたちを見守る大人たち、施設での保護を望まずにオンラインの居場所に集まる子どもたち、少年院や少年刑務所に入った青年の面会から出所後の相談まで粘り強く非行少年の自立に取り組むNPOなど、様々な理由で居場所を失った子どもたちや、彼らを守ろうとする大人たちに密着して描いていく。
子どもたちへの虐待やネグレクトは、勿論、子どもたちに問題がある訳ではなく、愛情を持って養育しなければならない親側にある。
ただ、一般的に考えられている親側の経済的貧困に端を発しているとは限らなくて、社会的地位も経済的に裕福な家庭でも虐待やネグレクトが起こっていることを本作は明らかにする。
要するに、親側の心の貧困や病んでいることが根源にある。
虐待やネグレクトが家庭内にあり、それに苦しめられているなら、然るべきところに訴えて、保護してもらえば良いのではないかと短絡的に考えてしまうが、事はそんなに単純ではなく、子どもが置かれている状況や環境、本人の希望もあったりして、それに寄り添うように対応しなければならないことを、本作は描き出す。
本作を観ていて強く感じるのは、監督のインタビューに答える子どもたちや、彼らを守ろうとする大人たちが口々に訴える「人と人との繋がり」の大切さが如何に救いになるかということ。
行政だけだけではカバー出来ないところを、「人と人との繋がり」で対応している救いの手の人々の尽力に頭が下がる思いがする。
4.1
仲間の隼汰が主演の映画を本人と一緒に見に行った。

主には自立支援をする施設やオンライン居場所やグループホームなどの支援者側と壮絶な家庭環境で生きてきた若者のドキュメンタリーなのだが、とにかく共感した。

おれが15年近く前に始めた夜回りも人生相談だって、一度たりとも可哀想な人らを助けてあげたいなんて思ったことはない。どちらかというと愛のない社会や人々に対する怒りからだ。

どこまで行っても間違いない大人も若者もいる。けど殆どの苦しむ人たちがそこまでたどり着けずにもがいている現状があるなら、特別な活動をしなくてもどうか絶望を与えないでほしい。

みんな知らないだけなんだから。
気づいた人が毎日愛ある日常を生きるだけで、この世界は意外と繋がっていくと思う。関係ないことなんてないこの世界がどうかそんな人らにも届きますように。
まさ
3.5
様々な痛みや事情を抱える子供たち。その多くは親や周りの大人の勝手な都合や生きづらさの被害的な側面を持つ。行き場を失い、救いを求める声も届かない。そんな子供たちが、私たちが日々暮らすこの社会にいることをまず知らなくてはいけないように思う。一人でも多くの人がその現実を知ることで、一人でも多くの子供たちに光が当たることにつながるように思う。

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