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案山子 KAKASHIのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

案山子 KAKASHI(2001年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

行方不明の兄のアパートを訪ねたヒロインは部屋の中で一通の手紙を見つける。差出人はヒロインの高校時代の親友だった。ヒロインは手紙の住所の山村へ向かうが、親友は入院中だという。ヒロインは親友の実家に泊めてもらうがその村は案山子が不自然に多い奇妙なところで......という話。
伊藤潤二のホラー漫画の映画化。

20年前の映画なのでかなり古めかしいJホラーな作りだが、不穏な空気で怖さのボルテージを上げていくのが上手い作品。雰囲気としては最近の「犬鳴村」に似ている気も。
案山子に死者を宿らせて本人と違わない姿となった者たちが暮らす村の話で、口数の少ない無表情な村人が不気味で怖い。
とにかくストーリーの進行が遅くて設定も地味なので途中までは眠気をこらえて観ていた。ただ、特殊効果もほとんど使わないので映像的には今の映画には劣る割りにはホラーとしての質はそこそこ高いのには驚かされる。もう少しヒロインと親友、その兄の関係性を掘り下げたほうが良かったかもしれない。

親友の日記が途中からヒロインの名前だけ書かれたデスノートみたいになるのは面白かった。あのノート手書きする手間は大変だったのでは......?
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