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海へ行くつもりじゃなかったのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

サラリーマンの主人公は、振られて別れた元彼女の結婚式の会場に向かう途中で参加を取りやめる。そのまま一人酒をあおり酔っぱらった彼は公園でパントマイムのパフォーマンスをしているヒロインにからんむ。その最中に友人らに見つかり逃亡した。翌日、仕事をバックレた主人公はヒロインと再会する。昨晩彼が忘れた結婚式の案内状やご祝儀袋を届けにきたヒロインに対し、主人公は何かお礼をしたいと提案する。彼女は海に行きたいと希望してという話。
約30分の短編。AmazonPrimeのおすすめに出てきたので鑑賞。

シンプルなストーリーで低予算の短い尺ながらもロケ地選びも含めた画作りの上手さが印象的な作品。喋ることができない設定のヒロインはもちろん、主人公のセリフも極端に少なく役者の表情の演技や周囲の人間のセリフで状況を観客に伝える演出は個人的には好みだった。恋愛要素も無く、驚きの展開があるわけでもないが、作中に流れる空気感が心地よくて飽きずに最後まで鑑賞できた。
ただ、セリフの少ない主演二人はそれほど気にならなかったが、全体的に役者の演技が微妙に感じた。

最終的には主人公が色々吹っ切れて終わるラストだったが、財布に盗まれて職場の先輩とも気まずい関係になるだろうし、このあと大変だろうなあと思った(笑)
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