あなぐらむ

ハートブルーのあなぐらむのレビュー・感想・評価

ハートブルー(1991年製作の映画)
3.9
初見は劇場公開時。銀座で観たように思う。

見直してキャサリン・ビグローはやっぱ変態アドレナリン・ジャンキー監督だと思ったのは変わらんが、トム・サイズモアがチョイ役で出てたのは発見だった。サーフィン映画から20年、「ハワイFive-0」にも出てたという奇縁。

吹き替えで見たんだけど、パトリック・スウェイジが大塚明夫さんで、かなり合ってた。上司役の芳忠さんはいつものお芝居。
男の体へのあくなきフェティッシュ、銃器への妙な偏愛、キャサリン・ビグローも偉くなっちゃったけど、若気の至り的な破綻しまくるストーリーは彼女の本質に近いんだろうなとは思う。これは「ブルー・スチール」から変わらない。物語の帰結に興味がないからだ。

キアヌが使うのはSIG P226だと思うのだが、この頃からか所謂味方側の銃はSIGが多くなっていく。FBI制式だからしゃーないんだけど、あの銃、性能は素晴らしいんだけど、ちょっとつまらんのよね。
パトリック・スエイジはたぶんルガーレッドホーク。違うかな。

嫁が見終わって「この監督さん変態だね」って言うから「ハートロッカー」の人だよって言ったら「あー」って頷いてた。