コロナ禍を迎えて長寿シリーズ映画制作の大変さと隔離苦のシニカルな笑いで綴る地雷臭しかない「クソ映画」制作ドタバタコメディ（※そこそこのブラッグロ笑い含むw）
パッとしない中途半端なキャスト陣（MCUカレン・ギラン、『Xファイル』デイヴィッド・ドゥカヴニーいるけどw）の中であのMCUビッグスター感バッチも突如出て来るってばよ！？（語弊はなし、たぶん）
それにそれにプロフェッサーなマカホイまでガチに出演たぁ、こんな映画（褒め言葉）にこれ如何に（笑）
コロナ禍に立たされて、危機的状況となった「映画業界」をお巫山戯でシュール&ブラック&シニカルなカオスで綴ったコメディです。
日本でももはや延期に延期を重ねて1年以上も間延びさせたハリウッド大作・邦画も続々公開されてる真っ只中の平常運転へと移ってきてる段階なので、安心して"皮肉まみれ"なコメディもゆったりと広い心を持って楽しめるかと思いますw
ハリウッドコメディ映画って、笑いの感性がそもそも大分違う上にネタ自体が日本人に通じにくい固有名詞だらけでピンと来ないものが多いですが、「映画制作」を茶化したもの、ジャンルは全く違うものの『カメラを止めるな！』にも若干通じ、映画本編と制作ドキュメンタリーが混ざったような斬新な構成なので、個人的に楽しめましたよw
というかハリウッド映画業界、ハリウッドスターへの風刺（イジり）が鋭すぎてねw
例えば、
「キャッツの失敗はジュディ・デンチのせいだ」とかwww
代役を立てることについてバットマンの事についても「今では『トワイライト』のガリガリ男だ」とイジりも最新仕様に（笑）
ハリウッドセレブの"養子問題"も絡めてるのを見ると、あれは完全に人種コレクターかに見えるアンジェリーナ・ジョリーさんを扱き下ろしてるのかな？とヒヤヒヤものですw
まあそのハリウッドの中傷厭わず攻撃的な笑いが「ウィル・スミス事件」を引き起こしたと言えなくもないですが…それが「事変」とならない限りハリウッドの改善事案はまだまだ続くのでしょう。
キャスト俳優陣と制作側クルーの温度差、脚本への助言等の意思疎通の効かなさ、女性キャストへの軽視具合などハリウッドが真っ只中の「表面化問題」を笑いに変えてるのも末恐ろしさがあるんですがねw
主人公的立ち位置のカレン・ギランさんですが、若手TikTokerが映画賓客枠として参加するので、完全に"オバサン枠"としての出演で新『ジュマンジ』シリーズのセクシーヒロイン枠として出演しているのにも関わらず、しばらく役者が結びつかなくて焦ったんですよねw
それで、キャスト全員でのTikTokダンス動画の完成度もスタイリッシュでテンポよく笑わせてもらいましたわw
それが"前半まで"ってのが問題で、案外2時間超の長尺なので、コメディ撮るならもっとキレよく削減できたら"ハリウッドの逞しさ"を一挙に表現しきったオチも含めて、もっとスマートにできたんじゃないかな？と惜しい気にもなりました…
この映画、コメディ映画からなのか知らないけどキャストを見てみれば、監督ジャド・アパトー、妻女優レスリー・マン、娘女優アイリス・アパトーの家族総出（じゃないけどw）な「家族映画」であること自体がまたコメディだな、とハリウッドの異形さを垣間見た気がしました（笑）
