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ノー・ランズ・マンのTAMUのレビュー・感想・評価

ノー・ランズ・マン(2021年製作の映画)
3.9
見た!と言うより、大阪アジアン映画祭に今年も参加出来たことが先ず満足な一作。
今年のお目当てはタイトルのインパクトでジャケ買い感の『ブルドーザー少女』(韓国映画)一択だったのだが、会社を出て早々に予約しようとした際には全席SOLDOUT。

予約開始から凡そ3時間経ってはいたが、他の作品を含め土日はほぼ埋まってる💦
大阪アジアン年々盛り上がって来てるなー、と少し嬉しくとても悲しい。

そんな中、急遽平日休みが取れたので、朝からサ活w 天気も良くて、空いてて気持ちいい〜からの、自転車漕いでABCホール。

ABCホールは在阪キー局ABC放送隣接のホールで普段は舞台がメインで、映画上映はしていない。そんな場所で映画を観られるのも映画祭の醍醐味。

ようやく『ノーランズマン』。紆余曲折してN.Yでカフェの店員にたどり着いたパキスタン人の男の話。
テロリストと怪しまれることを恐れ、ヒンディ(インド人)と名乗ったことに始まるイスラム教徒の悲しいあるある。
ひょんなことからできた白人の彼女がヒンズー教に好意的なのだが、確かにヒンズー教は平和的だったり、LGBTに寛容なイメージあるな。

結局、この男は愛する母国を離れ、アメリカで自身を偽り、更に地に足のつかぬままオーストラリアに渡るノーランズマンとなる。

パキスタン人の男から見るN.Y.が斬新だったり、自身の生まれた国を偽りたくなる心境にハッとさせられる本作。彼がオーストラリアで絡まれた排外主義者に、自身はカンボジア人と偽った理由は如何に。生まれた時点で差別は始まっている。
一人一人の心に平等の気持ちが芽生えることを。
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