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ハード・ヒット 発信制限のTAMUのレビュー・感想・評価

ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)
3.5
世界が平和になりますように。

さて、そんな思いを抱きつつ、少し息抜きがしたくて選んだ本作。アカデミー賞候補作の公開が重なる昨今、敢えて重厚でない、テーマも軽そうなので、気軽に見られるw

主演はインテリ嫌なやつ、チョ・ウジン。『トッケビ』を始め数多くの曲者役を積んで、本作が初主演。個人的には『国家が破綻する日』の抜け目ないインテリ官僚がハマり役。
本作では家族を顧みず、仕事一筋の銀行支店長役。そして、子供2人を学校に送りつつ会社に向かう最中、一本の電話から、自身の車に爆弾が仕掛けられていることを知る。
おおーっ、良い感じ。韓国版『スピード』。

舞台は釜山。韓国に暫く行けて無いので、全編釜山ロケと知ってテンション上がる。海雲台の海と青い空、複雑に交差する高速道路が映し出される。あー、ここで見たこともないカーアクションが始まるのか。

と期待が高まったところがピーク、残念w
チョ・ウジンは悪くない。冷たい表情からの不安、怯え、怒り。
残念なのは、スピード感のない、論理的でない脚本。犯人の脅迫により、偽の投資話を得意先に運転しながら持ちかけるのだが、説明が雑すぎるw
もっと銀行支店長ならではの知的な展開を望んでいたが。

そして、この支店長メチャクチャ運転が上手いのだが、その理由に説明が無く、子供を乗せたまま命知らずの運転が気になるw
揚げ足をとるような話だが、どうなって息子が怪我したのかも気になるw
他にも気になることがあり過ぎるw
カーチェイスは序盤のみで、思ったより走らない…

まぁ、全てのドアが外された車を必死に運転しながら尚も電話する姿は思わず笑ってしまったが。風の音が入ってきて無理そう過ぎるw

てことで、真剣に見てなくても突っ込める余地をたくさん残してくれてたので期待通りw

オマケ。『未生』クラスタの皆さま、みんな嫌いな資源ニ課ハ代理(チョン・ソクホ)が、なんと銀行副支店長役で出演。自分は何も変わらないのに、出世したな、と思わず羨むことに。。
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