TAMU

ベイビー・ブローカーのTAMUのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
4.1
あれは2016年だったのか。ソン・ガンホ主演の『弁護人』公開時、突如ソン・ガンホの来日が決定し、キャパ150くらいしかない新宿シネマカリテで行われた舞台挨拶を見ることができたのは。

そして、思った以上に長身のソン・ガンホの挨拶にシビれていた時に、スペシャルゲストとして是枝監督が花束を持って登壇。
「ソン・ガンホさんが大好きでファン代表です」と言いつつも、「いつかソン・ガンホさんの映画を撮ることが夢です」と力強く。

その現場の目撃者としては、そんな夢が現実になるのかと我が事のように胸が熱く、公開を心待ちにしていた本作。

もう映画が始まるだけで感涙なのだが、ソン・ガンホ得意のちょいワルおやじが躍動するだけでなく、是枝監督の『空気人形』主演のペ・ドゥナ、我らがドンちゃん、そして何よりドラマ「私のおじさん」を見てキャスティングを決めたというIUが。

是枝監督の世界観の中で見せる、大好きな役者さんたちの演技。もう、なんとも大満足。
そしてIUの「生まれてくれてありがとう」に号泣してしまうのであった。
本当にこちらこそありがとうw

自分も誰かのための傘になりたい。
この映画の制作に関わった全ての関係者に感謝する思いでエンドロールを見つめていた次第。

これほど胸熱のキャストがあったかと思うほどなので蛇足情報。
大好きな「私のおじさん」からはIUだけでなく、口うるさい三男坊ソン・セビョクと坊さんパク・ヘジュンが。ソン・セビョクの妻には「愛の不時着」を始め脇を固めさせたら何でもハマるキム・ソンヨンさん。

そして是枝監督は「梨泰院クラス」も見てたのか、ヒョニ(刑事役のイ・ジュヨン)だけでなく、スングォン(テホ役にリュ・ギョンス)が。声で分かるよね〜。

個人的には登場しただけで笑みがこぼれてしまったのはイ・ドンフィ。やらかします感満載。最高w
TAMU

TAMU