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妖獣都市のkoyamaxのレビュー・感想・評価

妖獣都市(1987年製作の映画)
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人間界と魔界、両界の平和条約調印の為に来日する要人の護衛につく闇ガード。その戦いの一夜。


あるキャラの造形が観たいということで鑑賞したのがきっかけなんですが、
序盤出るこのキャラ自体が「男女の出会いで、やましい気持ちをもったばかりにつけ込まれて後悔する一夜」そのものをわかりやすくビジュアル化していて超秀逸です。
ここで一気に引き込まれましたね笑

デュフュージョン懸った青い夜。
首都高、流れるテールランプ、全体的にアダルティなムード。
透過光の色合いとかサングラスの吉川晃司みたいなのもあって、80年代な感じ。

主役は25歳と絶対思えないごつ目のダンディと、今っぽい三白眼系美女。
男女バディSPものといっていいのかもしれませんが、、

みどころはやはりハードボイルドタッチの中の、超エロス!超バイオレンスということになります。

何かのメタファーみたいな感じではなく、
結構正面からエロい。をやってます。触手が出るやつもあります。ノーマル(?)なのもあります。
そういった劣情を煽るエロがある一方、「決まりすぎて、かっこいいほどのエロ」と両立させているところが絶妙です。


画柄も濃いし、アクションの動きもたくさんあり、ゴア描写も激しめですが、大胆に省略しているところも多く、その部分を色彩のコントラストで見せているところもあるので、映像の一枚絵としての美しさが際立つカットが多いです。


ちなみに美術監督は、
「となりのトトロ」やその他ジブリ作品でも有名な男鹿和雄さんが務めています。意外といえば意外ですが、どんなジャンルでも素晴らしいです。


表現のケレン味で、好みはわかれそうですが、ハマる方は激ハマるとおもいます。
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