世界を変えるとどうなるんだろう。
「これまでを破壊しながら創造しているのか
これからを創造しながら破壊しているのか。」
世界の構造そのものに注目し、それを丸ごと再構築する
毎作まるで映画を使って新しい概念さえを発明しているとも思えるクリストファーノーラン、その新作のテーマは、「原爆」
この開発は、世界の構造を根底から変えてしまったと言っても過言ではありません。
ノーランが取り組む映画の題材になるのは必然だった気がします。
複雑な編集ではあるのですが、
ずっと鳴り止まない音楽が、世界の構造を「変える」こと「変えた」ことの恐怖として一貫して迫りくるので、
このまま行ったら当然碌な未来になっていかない。というざわざわする不安感はずっとありましたね。
オッペンハイマー自身の話として見るならば、
女性関係、左翼思考、不用意な発言など色々と隙が多いんですよね^^;
ロジカルな世界かと思いきや、みょうに人間臭さを感じるところが多かったですね。
特に女性関係のだらしなさは^^;
こちらもこのまま行ったら当然碌な未来になっていかない。というざわざわする不安感はずっとありましたね^^;
ノーラン映画は謎のロジックが仕掛けられている割に、言いたいことはセンチメンタルなことだったりするので、そういう意味では「原爆」だけではなくて一貫して
「世界を変えることと変えた後の恐怖」に苛まれた男の話として描かれ、かなりアクロバティックな作りなりに一本筋が通った映画でした。