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マンディンゴのkoyamaxのレビュー・感想・評価

マンディンゴ(1975年製作の映画)
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いともたやすく行われるえげつない行為。
そのまんまですが、、。(©︎一応荒木先生。。)

このフレーズをそのままこの映画にも、自分自身にも捧げたい。。


アメリカ19世紀半ば。南北戦争より少し前の、
奴隷牧場を営む父子のゲスの極みを描く。

「奴隷牧場」ってなんなんだというところですけどね。
すでに人を人と思わない。人を飼って売るという
尊厳破壊の場がナチュラルに存在することを表す単語ですね。。。

奴隷同士の殺し合いとか、
なぜそれを描く必要があるのか。というところも含め、
非常に胸糞が悪くなるポイントが多かったのですが、
他人事とと眺めていられない。。
お前自身はどうなんだ?と問われるポイントもありましたね。


なんでこんなことを始めたのかと考えれば、
それをやると儲かるから
営みが楽になるから
という、普遍的なきっかけだと思うのですが、、


奴隷(相手)にも気持ちがある。
でも奴隷(相手)に心があることで慮っているとこちらの仕事に都合悪くなるから、「そのあたりの奴隷(相手)の気持ちは存在しないことにしよう」

自分本位で、元ある他人の世界観を抹消してしまうこと。
国単位でいうと侵略ってことになるのでしょう。。

「自分本位で誰の気持ちも考えない」というところが
気持ち悪さの由来なんですかね。。
そのあたりのキモさが奴隷以外にも全編にわたって描かれていましたね。。。
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