シュークリムオ

線は、僕を描くのシュークリムオのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.5
水墨画という題材に相応しい、清い綺麗な映画だった。そこに美形の横浜流星と清原果耶が配されてとてもよい作品になっていた。「ちはやふる」キャストだとミスマッチだった気がする。先生役の三浦友和がしっかりと説得力があって、過去イチ渋くてカッコいいんじゃないだろうか。うん、キャスティングだけで見事に合格点を越していた。それであるからか、大学のシーンなどはノイズに感じるほど(特にサークル作るという展開がいらないよね)に、もうこの3人だけで映画が作られてもよかったんじゃないかというくらい。今をときめく河合優実も出ているが、個人的には彼女はこのくらいの脇役ポジションで光る気がしている。水墨画についてはもう少し魅力のわかる描き方をしてほしかったかも。エンタメライクにしてもよいけど、その前にちゃんとした説明がほしかった。それも踏まえてノイズが邪魔した気はする。とはいえ全体的にテーマにあった作風でとても好感のある作品でした。