けめこ

死神遣いの事件帖 -月花奇譚-のけめこのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

しにつかは特撮です!!!舞台版もよかったけど、アクションシーンはやっぱり東映特撮マシマシの映像に限る!!!アクション以外でも幻士郎の妄想とかのコミカルシーンも映像の方がより楽しいし。
先の舞台版は謎解きだったり幻士郎と父のことだったりに焦点をあてたのに対し、今回はドラマはヒロイン周りだけに集中してあとはひたすらコミカル&アクション!!!って感じで。これですよこれ!!!

ムビステはいつも「ヒロインの子だけはじめまして」状態で行くんだが、今回もよかった…というかいちばんよかったかな!?最初は硬い感じで、だんだん打ち解けていって、でも元の自分に戻ってからは冷徹で忠実な駒って感じで…演じ分けがすごかった。あとアクションもよかった…アイドル卒業してからニチアサの例はルパンイエローがあるのでぜひ来てほしいな!

やたらひっかかる水石亜飛夢、そういうことかーーー!!!このヒロインの真相ほんとに切なかった…最初のシーン、そういうこと…。現実はおそらく孤児で物盗りをして生きていて(おそらく空真はそういう、親とかが探しに来ないような子をさらっていたのだろう)、でもいっとき見た垣間見た場面を、自分を好いてくれてる人がいると思い込んで耐えてきたんだね…。あのきくちゃんはほんとによそに嫁に行った善吉さんの従姉妹で。真相が明らかになってもこの苦い後味よ…

笑ったのは死神の集会。そんな豪華な会があるんか。
あと賭場張ってる義助と幻士郎のシーン、完全にただ遊んでる寛也とすずひろさんで大変かわいらしかったです。
てか、徳川幕府、敵が多すぎじゃない?前回は旗本奴が幕府転覆を目論んでたし、今回も幕府に恨みを持つものだし…。まあなんぼでも続編作れるってことかな←

北村諒の空真が良すぎた。実は天海と同じくらいの世代だから言葉遣いが古くて、それがまたあの若返ったとされるビジュアルと似合う似合う!!!若く美しいけど本当はもっと老獪で底知れない、って感じがね。

欲を言えば鬼八一家のこともっと見たかったな…!まあ、メインは元サヤに収まった幻士郎と十蘭だから仕方ないんだけど。新之助兄貴に期待して行ったら、十蘭を振る役割だけだった…権左と喜三郎のことも、パンフには名前出てきたけど、作中ではスルーだったし…。死神たちと合流したところのアベンジャーズぽさは良かった。
亜門も間をつなぐために使われたみたいになってちょっともったいなかったな~。最終決戦で、亜門と十蘭と幻士郎の共闘で、亜山刀と蘭山刀の二刀流とか見たかったよ~。

明らかにコロナを意識したワードチョイスで、これでもうちょっと風刺が効いてたらそれこそ必殺仕事人なんだよな。時代劇エンタメとして方向性はかなり似てる。必殺みたいに続けられる素地は整ってると思うから、ムビステ枠じゃなくても続けてほしい…!!
けめこ

けめこ