映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブンのけめこのネタバレレビュー・内容・結末

ゲスト３人がめっっっちゃくちゃ良かった。あとは良い部分も自分がハマらない部分も丸ごとそのままいつものキングオージャー。
評価高いのはわかるんだけど、なんかこう、バラバラで重ならない５本の物語を代わるがわる見せられてる感じなのよな…。むしろ今回の映画の構成によって、そもそもこの作品のコンセプトがそういうつくりだし、自分がハマってない部分がそこなんだ、とはっきりした。確かにそれぞれの王の物語は完成度高いんだけど、それが！！！！交わっていくのが！！！！戦隊ってやつだろ！？！？と古の厄介オタクな自分がどうしても駄々こねてしまう。むしろ同時上映のギーツの方が戦隊してたよ。そんな戦隊内のつながりが薄い中でも、なんだかんだいろんな人といちばん絡んでるのがヤンマくんというのがウケる。
それぞれの国の登場人物がいるから、困難に直面したときに助けてくれるのが、戦隊メンバーじゃなくて、各国のキャラクターなんだよな…。それでそれぞれ問題を解決してから集合する。ひとつひとつは良い話なんだけど、違うんだよな、戦隊内で弱さも見せあって助け合うやつが好きなの…………

あとこれもTVと同じで、個々のセリフはすごく良くてエモさの瞬間最大風速はかなりあるんだけど、それが具体的な行動、展開、に反映されないのよな…デボニカが「我が王！」って冠投げたところは良かったけどそれくらい。思想を言葉で尋ね合って、いいこと言う！って確認するだけで進んでいく感じ。
ギラくんの「この世は地獄」、あまりにも唐突すぎて笑ってしまったんだけど自分だけ？そんな地獄要素今まであった？セリフ自体はいいんだけど上滑り感がすごかった。
結局ライニオールが悪役になったのってデボニカを利用しようとしたその一点のみだし、画面の壮大さと瞬間瞬間のエモさに騙されそうになるけど、実際のところは単純な筋立てっていう…いや30分だから単純で別にいいんだけど、そこに感情のやりとりとそれが見える行動はあったのかい…？？？？

それと、これもTVともどもなんだが、全体的に匂わせが多すぎて疲れる！全部がジェラミーのセリフみたいな感じがする。トウフの前王、結局なんなんだ…！！！ビジュは優勝してたけどマジで思わせぶりセリフだけのために呼んだんか…！？

トドメだったのが、始祖の王を否定して勝った話なのに強化フォームで「始祖光来！」って言っちゃうところ。笑ってしまった。