けめこ

仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦のけめこのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

テーマを詰め込みすぎてとっ散らかった印象は否めないけど、ひとつひとつはすごく良かった…!!夢じゃなくて本当のお母さんに謝りたいとか、一緒に目標を叶えていくプロセスを大事にしたいとか…宝太郎ほんとにいい子…!!
お母さんにひどいこと言ったってちゃんとわかってるし、一足飛びに結果出しちゃうんじゃなくて、ケミーたち仲間たちと一緒に頑張るのが楽しいってこの年でわかってるのって…お母さんの育て方が良かったんですね…

あと神様になった英寿の人間らしい一面が垣間見えたのも良かったな、まあ夏映画でも人間してたけどね!?でも夏映画ではケイロウおじいちゃんの言葉で自信を取り戻して神に戻っていったけど、今回は最後に人間になって終わった…これがギーツの最後の作品(Vシネはあるけど!)でやりたかったことなのね。

りんねちゃんの変身とそこに至るストーリーも良かったけど、そこクライマックスじゃないんか!?ライダーに助けられる描写を丁寧に積み重ねてたのに、なんか流れちゃった感じになってもったいないぞ!?
私も戦う力が欲しい!ってテーマもいいし、そこで頼るのが、力の使い方についていちばん尊敬している+間違ったことはしていないと信じているお父さんなのも、まず力を手に入れるために危険を犯すのも、それを信じて待っているみんなってのもめちゃくちゃ良かった…!良かっただけに!ラストバトルにも加えちゃって良かったんじゃないかなあ!?
てかお父さんいるし!!無事だったのか!?

伏線といえば、レーザーブーストがゼグドラシルと同じ空間操作できる!って展開があったあと、クロスウィザードが見せる夢から英寿の創世の力で脱する、ってのもキレイな流れだったな~~~ケミーと同じ力を持つ神様。そういうのは良かったんだけどあの全体の間延び感はなんだったんだ…

お母さんが正しくお母さんでいてくれて良かった…普段は徹頭徹尾生徒を信じ生徒を守るミナト先生の、正しき大人としての姿に毎回感動してるんだけど、映画ではお母さんがその姿を見せてくれた。子のためを思えばこそ叱ることもあるけど、最後には必ず受け止めてくれる、帰る場所でいてくれる。
子どもたちに「正しき大人とはこういうもの」って見せてくれるガッチャードが好きだ。こうやって信じて見守ってくれる大人があるべき姿なのであって、そうじゃない大人はおかしいんだ、危ないんだってことを全ての子どもたちが知ってほしいから…

ギーツの戦闘がマジでセクシーだった、攻撃避けずにまっすぐ歩いていくの強キャラ感あるよな~~~そしてナーゴに「耳は気をつけろよ」なにこのイケ狐!!!
最近女性ライダーアクション見てなかったからナーゴ見れて眼福。膝から前にスライディングしていくのが好き!!

撮影時期からするとガッチャードキャストのお芝居はまあまあこれからでしょ、って感じだけど、ギーツキャスト、特に英寿と道長はさすがだわ…。道長は短いツッコミのセリフだけなのに感情も情報も詰め込まれてるし、英寿の最後の涙が本当に美しかった…。舞台挨拶でふざけてた人とは思えない…。

看板バッタが完全にセッちゃんだったのと、舞台挨拶で監督が「キラメイてた戦隊と同じロケ地で杉田で~」って言うからもう城がしゃべるたびにオラディン王だ!!ってなってた。クリスタリアの城じゃんね。あと杉田で城だとキャッスルドランしか出てこない。
あとりんねちゃん、完全に指輪の魔法使いじゃない?ベルトに指輪タッチはもうシャバドゥビタッチヘンシーンなのよ。本宮さんも「メインディッシュだ」って言ってたしクロスウィザードつながりでウィザードネタ仕込んだ??

結局、組織から送られてきた調査官、一人は堂々と禁を破るスパイ、そしてもう一人は私的な復讐しか考えてない超古代人か…この組織どうなってるんだ。
あとどうしても気になるのが、「レベルナンバー10は支配してはならない」だからみんな友達になろう!みたいなノリで封印されたけど、唯一リクシオンだけは、スパナが強引に封印したように見えたんだが…大丈夫なんだろうか。

ギーツキャスト、特に杢代くんが売れてるからあんまり出られなくてケミーになったりすぐ変身したりな展開だったのかな、もったいなかったな、と邪推してるけど、建設作業員としての道長は、肉を食べさせてもらう立場から振る舞う立場に昇進したようで何よりです(笑)
けめこ

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