淡々と時間が進んでいく。リジーの状況は別に悲惨ではないけど、かと言って順調という程でもなく、創作活動が思うようにいかなかったり人間関係がぎこちなかったりする焦燥感が伝わってきた。
飼い猫が怪我をさせた鳩を窓から放り出して、直後に「私って最低…」って自己嫌悪する感じ、わかる気がする…。
色々めんどくさいしやることは溜まっているしなにも思い通りにいかないし、たぶん本当は人や生き物にも優しくしたいんだろうけど余裕がない感じ…。
友人でもある大家は人の気持ちを考えないし良い人ではないけど悪い人でもなくて、リジーが放り出した鳩を助ける辺りは素敵だった。助けた後に鳩の世話を殆んどリジーに任せちゃってやっぱり勝手なんだけど、リジーはリジーで最初は嫌そうだったのに満更でもなくて、あのまま鳩が死んでいたらリジーは更に卑屈になっただろうし救われたと思う。
落ち込んでいる時ってひとりじゃどうしようもない時あるし、こうやって人とのつながりで少しずつ良くなっていけたらいいなぁって思った。最後のシーンも爽快感があってよかった！
