ブレないな〜シャマラン監督。
いつもの感じだ。というか濃縮還元版とさえ感じる。
監督の作品を複数見てたら、あらすじで起こる事で予想できることしか起こらないんだけど、妙な安心感があって愛おしい。
まあ面白いかって聞かれると全く面白くないんだけど、デイヴバウティスタの迫力と絵作りの手腕で画面に惹きつける力だけで最後まで見せられる。
黙示録についての知識があればロジックとして楽しめる要素もあるみたいだけど、自分は詳しくないので解説読んでやっと、どんな比喩表現があったのか理解できたレベル。まあでもキリスト教的世界観に頼った脚本なので分からない人から酷評されて当然というか、映画だけ見て何か感じ入るような伝え方にはなってないよな。
1番ピンと来なかったのがゲイカップルと養女という3人家族の在り方に実在感を感じられなかった点。基本的に非日常しか描かれてないので、生活感を感じさせるものがないと共感できないよ。カップルの描写はしっかり描かれてたのにウェンの掘り下げが薄く置物っぽい。理想のおままごとを見させられてる感じだ。
個人的にはエンタメ性のないサインみたいな感覚だった。
ちなみに原作のあらすじ見たんだけど、原作の方が面白いんだよな〜。そのまま映画化しなかった理由も分かるけどエンタメ性・テーマ性ともに小説版の方が受け入れやすい。
