きまぐれ熊

ブルービートルのきまぐれ熊のレビュー・感想・評価

ブルービートル(2023年製作の映画)
3.9
ヒーローものというよりもっと普遍的なところで楽しめる印象で幅広くお勧めできる楽しさだった。
ただこれ、がっつり特撮系のパッケージでプロモーションしてたのとは致命的に噛み合ってなかったなぁ。

無理やり例えると、あのヒーローとかあのヒーローとか引用ぽい要素はいっぱいあるけど、どれとも捻ってあってあくまでフレーバー的。
1番特徴的なのはファミリーで戦うってところで、ブルービートルというよりは家族自体がしっかり主人公っていうスタイルが独自性ある。
アントマンも家族ものだけど、あくまで個々でヒーローなのに対して、ブルービートルはヒーローじゃない家族も含めて主役。

CMで期待してた大剣を担ぐ大見栄のシーンは劇中だとそんなにインパクトあるものではなく、むしろホームドラマ部分の方が面白味あった。そういう意味ではヒーローアクションものとしてはちょっとパンチは弱いかも。



以下ネタバレあり感想。



ブルービートルになるハイメは不殺を徹底した戦い方をするんだけど、ハイメを助けようとする家族は容赦なく敵兵士を殺しまくるっていうバランス感覚が面白かった。

その辺のアンサーとして最後のカージ・ダーのリアクションは、設定を活かしてて捻り方がいいなと思えた。ただ、家族に焦点が割かれてる分、ハイメとカージ・ダーとの絡みが薄く、唐突感があったのがちょっと勿体無い感じ。もうちょい2人の対話が欲しかったな。

続編があるなら今後もヒーローもの的なシリアスさではなく、家族を軸にしたホームドラマ路線で展開していってほしいし、恐らくポスクレから言ってもそういう方向なんだろう。続編、ドラマでも合うと思うな〜。
リセット後のDCUに再登場するかは未定らしいので、本作一本で終了はちょっと勿体無いな。
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