きまぐれ熊

コンティニューのきまぐれ熊のレビュー・感想・評価

コンティニュー(2021年製作の映画)
3.6
もはやジャンルとして定着してるループもの。オールユーニードイズキルと同じ日を繰り返す死に戻り系。

特徴としては、主人公が特殊部隊上りの元軍人で戦闘に適正があること、殺し屋に狙われまくること、レトロゲームをフレーバー的にふりかけてること。
基本的にコミカルでテンポがとても良く、つまづいたり悩んだりはするんだけど、解決策を爆速で消化していくので気持ちいい。主人公のノリもいいので停滞感がないまま最後まで進む。
特に良いのは冒頭。ある程度ステージが進んだ状態から始まり、序盤のステージを主人公のモノローグで解説しながら駆け抜けていくのがおしゃれなチュートリアルになってる。

マイナスポイントは、無駄に人種差別ジョークが多いところ(それでいで息子への愛とかに目覚めて語っちゃうので噛み合わせ悪すぎ)と、ラストシーンの歯切れの悪さ。
特にラストシーンはちょっとこれ力尽きたんかなってくらい意図が感じられない虚無的終わり方。
本作の独自要素として、レトロゲームのフレーバーや、イシスとオシリスのモチーフを引用してきてるんだからそれを絡めたオチになれば完璧だったのに、過程だけで力尽きちゃった感じが強い。
邦題はコンティニューなので過程を楽しんでね、って事なのだろうが、実は原題はBoss Levelなのでなおさら適当感があるw

とはいえ修行パートや異質な特殊ルート、序盤ステージからの超絶ショートカットなど、ループものの面白さは手堅く詰まってるので過程自体の楽しさはアクションとしてはなかなかだと思う。
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