きまぐれ熊

ジュマンジのきまぐれ熊のレビュー・感想・評価

ジュマンジ(1995年製作の映画)
3.9
ダンダダンが絶賛ジュマンジ編なので観ました。過去に見たことあるのでふんわり覚えてたけど、今見ても設定が独特なので普通に楽しめた。

呪われたボードゲーム・ジュマンジと、それに翻弄される4人の子供たちがゲームを終わらせるために対決するジュブナイル。モンスターパニック要素をギミックとして使いつつ、芯のジュブナイルがしっかり編まれてるところが好印象。


ジュマンジのボードが形容しているジャングルがおそらく水晶玉の中に詰まってると思うんだけど、このジャングル異世界。
劇中で見たような印象があるんだけど、実際には一切直接描写ないんだよね。それだけドッキリびっくりジャングルギミックが印象的だったてことかな。
いわゆる中に入って冒険するタイプではなく、障害が飛び出すタイプの珍しいボードゲーム。もしもボックス系。

展開がボードゲームっていう絵が固まりそうな題材に反して、場面転換をコロコロ移動させて退屈さを感じさせないように工夫されてる。
この呪いのアイテムと子供たちの人生に対する障害をオーバーラップさせて、ジュマンジを終わらせるために対決するっていう構図に持っていってるシナリオもいい感じ。
配役も、ジュマンジに青春を奪われた大人2人と、両親の事故で時間が止まっている姉弟というプレイヤーのチョイスは秀逸。ジュブナイルものとしていい舞台設定。

CGは場所によってはなんかバラツキはあるけど使い方に無理がないので、ビジュアル的な古臭さはあんまりないかも。


ただ、いかんせんジュマンジが出目のトラップから逃げながらゴールするまでサイコロを振り続けるだけの単調ルールなのでボードゲームとしてのギミック的な面白さは特にない。完全にアトラクションよりなんだよね。

それとアランが閉じ込められたジャングルでのサバイバル描写があれば攻略的ギミックをもっと演出できそうな気もするけど、やるかと期待させかけてて尻窄みした感がちょっとあるのが惜しい。


予算の都合か異世界描写はないんだけど、あったとてよく考えるとあのハンターはなんなんだよ、とか中では普通に生活できるのか?とか色々気になってきちゃうけどあんま詰めてなさそうなので気にするだけ意味ないかもしれない。

呪われた島ごと封印されてるとか別の時代と繋がってるとか色々妄想できそうだけど、1番脳裏をよぎるのはオチを知ってるともっと悪い使い方も出来そうだよな〜って薄汚れた感想しか出てこないのでこの辺にしておきます。
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