koyamax

ファンタスティック・プラネットのkoyamaxのレビュー・感想・評価

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家畜化された我々のような。
本来の我々のような。

ある意味で誤魔化しの効かない超絶な作画。
結構前に見たので、設定などはほぼ忘れ。ですが。
以下はこびりついて離れない強烈な記憶。

神の如き、超俯瞰的な文明観察のような視点。

演出含めて、そこに存在するものたち全ての営みが、
淡々としつつも不気味で不快感を煽ります。

ちっぽけで無力な人間に対して
ざまあみろとまでは言いませんが、
加虐的な気分になってしまうのはなぜでしょう。

飛ばされる意識がマクロに広がりすぎて観ている間、とにかく一刻でも早くどうでもいい日常に帰りたくなる映画でしたが、

登場するものたちは「これを観る全ての人間ども」ということなんでしょうか。
そんな感じ含めて結局描いているのは異世界ではなく、ここ。
あんたらのそういうところだよ!と言われている気がして素直に申し訳ない気持ちになります。。
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