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イコライザー THE FINALのスペクターのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.8
封切日午前一回目スクリーンなるも、ほぼ満席。
『イコライザー』シリーズの凄さか、
デンゼル・ワシントンの魅力か。

2014の『シリーズ1』、2018の『2』、につづく今回の『The Final』
初回のホームセンターから、徐々にスケールアップしている。
デンゼルも今年68歳、初回作品から8年、歳を重ねていることになる。

主役の年齢に合わせ、内容の重厚感を加味していく
シリーズ作品に対する、監督アントワーン・フークワの手腕であろう。

さて、本作品、
この映画の舞台をイタリアシチリアに選定したところに、
『1』『2』を遙かに凌ぐものに、決定付けられている。

主役、イコライザーというかパニッシャーというのか、
マッコールの、デンゼルの円熟しきった演技は抜群である。
始まって、106分があっという間に終わった。

19秒が9秒に、マッコールの始末場面、
本当に無駄がない、見事と言える手際さ。

制裁というか、R15含むバイオレンスのシーンに
博愛というか、ジーザスのシーンを適時織り込む
ことによって、この作品の格調を高める演出はみごと。

強いて言うと、マフィアのボスは、今少し凄味に欠けた感が拭えない。
相対的に、デンゼルの迫力に、足を引っ張っている。

コリンズ役のダコタ・ファニングは適材である。 
好演、申し分ない。

ラストの、伏線に対する謎解きも清涼感を添える。

この映画の予約時、キアヌ・リーブスのジョン・ウィックと迷った
が、デンゼルにして正解。

すべては、タイミングが人生。

キアヌさんは来週。


監督:アントワーン・フークワ
2023.10.6  TOHOシネマズ
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