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ターミネーター ニュー・フェイトのスペクターのレビュー・感想・評価

4.6
『ターミネーター ニュー・フェイト』

やっぱりこう来たか。
ターミネーター シリーズの第6作目。(T1.2.3.4.5.6と表記)
T2で大成功を収めたSFアクション映画。
その成功を再びとT3.4.5と続編を出してきたが、結果はいまひとつ。
特に、T5はジェニシス3部作と銘打って意気込んだものの
全米での評価は低く、ジェニシス第1作で打切っている。

そこで、ターミネーターの生みの親ジェームズ・キャメロンが
黙っているわけがない.....再び立ち上がった。制作総指揮として。

サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)を再登場させたのである。
T2から30年後の2042年、サラは生きていた。
AIスカイネットの開発を阻止し“審判の日”を回避した伝説の戦士サラ。
回避した筈なのに新たなAIが人類に立ちはだかっていたのである。
再び、新たなる命運(ニュー・フェイト)に立ち向かう
SFスペクタクルアクション映画。

途中、中弛みの部分があるが、
タイムシフトものはどうしてもそれなりの解説部分は避けられない
と、肯定的に見てあげたい。
それを穴埋めするかのごとく、後半の戦闘シーンのすざましさ。
あらゆる映像・音響テクニックを駆使し次々と展開される超弩迫力画面
に身体が釘付けされる。
それとは対照的に感動のラストシーンがあのテーマミュージックと共に用意されているのも
キャメロン流か。

シュワちゃんがt-800であるがより人間的になって出てくる。
リンダとよいタッグを組み往年の味を出している。
サラの息子ジョン・コナーに匹敵する人類存亡のキーマンであるダニー(コロンビア人のナタリア・レイエス)、強化型ソルジャーのグレース(マッケンジー・デイヴィス)。
二人の未来における関係が明かされるシーンも圧巻。
最新型ターミネーターREV-9(ガブリエル・ルナ)無敵の悪役を淡々と熟す。
ただ、T2のT-1000(ロバート・パトリック)の方が凄味があったし、
ターミネーターとしてもあまり進化は感じられない。

エンドクレジットに流れるテーマのアコースティックギター版はいいね。

続編?.....これで完結にしておいたほうがいいんじゃない。
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