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フォードvsフェラーリのスペクターのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.5
映画「フォード VS フェラーリ」

封切り初日、家内と行ってきました。
年明け早々、後味スッキリの爽快感を残す映画が観られて大満足でした。
アクションあり、ヒューマンドラマありの見応え全開の映画でした。
前回の映画館予告編でマット・デイモン主演のこの映画がスクリーンに出て、家内が気に入りさっそく見に行くことに。

この作品、これが実話か!と思えないほど実にフィクション映画のようにストーリー展開がなされているのに舌を巻く。
映画終局のル・マン24時間レースでの、これ本当にあったのか。と思わせるレース展開と結末がそれを物語っている。
カー走行場面が映画の半分以上を占め、ドライバーの臨場感ある運転操作映像と炸裂するエンジン音、
CG映像を使ってないというレーシング映像。
これはレーシングファンにはたまらないだろう。
ノンフィクション映画をこれほどまでに仕上げるのに、
監督はもちろんのこと、脚本、制作陣の並々ならぬ努力と苦労があったと思う。

キャスティング一人一人の迫力ある演技にも敬意を表する。
*マット・デイモン:元レーサーのカーデザイナー “シェルビー” 役。
ジャイアント・フォードが最高峰レースでフェラーリに勝ち抜くため、天才カーデナイナーとしての腕を見込まれスカウトされる。
*クリスチャン・ベール:横柄な気質ながら天才的腕と判断力を持つドライバー “マイルズ” 役。
性格的な面でフォード重役から危険視されるが、レーサー経験のある “シェルビー” が間に立ち絶対的不可能と言われる闘いに挑む。
*あと、マイルズの妻役のカトリーナ・バルフ、その息子役のノア・ジョブなど4人が醸し出すヒューマン愛も見逃せない。
*さらに、フォード社長であるヘンリー・フォード2世役のトレイシー・レッツ、フェラーリ社長役のレモ・ジローネ、それぞれ特長あるリーダーとしての演技は見事である。
*なお、この映画の唯一嫌われ役を演じるフォード副社長役のレオ・ビービはこの作品の引き締め役として好演している。
*153分があっと言う間に終わった。

最後にもう一度言いたい。 これ本当に実話なのか.....衝撃のラスト.... 。


監督:ジェームズ・マンゴールド


2020.1.10 東宝シネマズにて。 
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