とりん

イコライザー THE FINALのとりんのネタバレレビュー・内容・結末

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

2023年77本目(映画館31本目)

アカデミー賞も獲得した「トレーニング デイ」のアントワン・フークワ監督と主演のデンゼル・ワシントンが再タッグを組んだリベンジアクションの第3作。
前作が全くハマらなかったのもあり、本作の方が全然好きな感じがした。
本シリーズはマッコールの無敵感が前面に出ているが、今作はより度を越してきた気がした、ここまできて無傷なのは驚く。
マッコールの手口にはちょっとやり過ぎではないかというかかなり偏ったやり方な気もするけど、拠り所を失った彼にとってこの街の優しさはそれまでにすごく居心地が良かったんだろうなぁと改めて思う。この感じは前作の過去の雰囲気と唯一の友を失った喪失感とかも踏まえるとより伝わるところがある。
彼は人々のためとは言うけど、結局は自分の前にある悪が誰よりも許せないだけの自分の信念を貫いて行動しているように感じる。結局今回も元は何でも助ける屋さんの依頼を受けただけなところもあるし。
そう考えると彼の行動というか信念的なのは一貫している。

本作で個人的に見どころだったのはデンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングの久しぶりの共演だ。以前共演した「マイ・ボディガード」が大好きな自分にとって、これを知った時は嬉しすぎた。
あの時はボディガードとしてだったけど、本作は同じ敵に立ち向かい、ダコタをサポートしようとするデンゼルの姿がまた泣けてくる。
デンゼルの優しい視線や言葉をダコタが素直に受け取ったりして、それを返すやりとりがもうたまらなく響いた。
結局このダコタ演じるCIAのコリンズは、前作で殺されてしまった唯一の友人の娘だったのが最後にわかって、マッコールの行動にもいろいろと腑に落ちた。マッコールなら彼女の心理とか読んで選んだと言ってもおかしくはないが、ちゃんと前作からの繋がりがあって良かった。
コリンズのキレものというのも親譲りなのかな。
この2人の絡みを観れただけでも、本作を観た価値はあったなと感じた。

邦題にファイナルとあるが、これで本当に終わりなのかな。英題だと単純にナンバリングの3がついてるだけ。
マッコールさんの居場所が見つかったとはいえ、お助け屋さんはやめないだろうし、いくらでも話は作れそうなので、続編あるならまたチェックしたいところ。
とりん

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