だいたいちょっとダレてきそうなタイミングでアクションシーンやケレン味のある場面が入ってくるので、観ていて飽きさせない。
それでも中盤なんでもない場面で突然斬り合いが始まったのには驚いた。だけどそれが物語の転換点であると同時に、後の展開の伏線にもなっていてちゃんと意味のある場面だったのは見事。
キムタク信長は当初はただのキムタクだったけど、観ているうちにだんだん信長成分が入ってきて『時々キムタクになる信長』という不思議な感じになっていた。これはこれで割とアリかも。
ラストは一瞬『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』的なことをやりたかったのかな、と思った。信長はフィクションの世界だと結構何でもアリなキャラクターだし、個人的にはあの場面がラストでもそれなりに受け入れてたと思う。キムタク信長というフィクション性の強いキャスティングならなおさら。
だからやるなら最後まできっちりやってほしかったと思う反面、逆にそれまでの展開でもっとハチャメチャやらないと受け入れられなかったような気もする。このオチをやるには少しリアル過ぎたかも。
結構楽しんで観てしまった作品。同じ脚本家の大河ドラマ『どうする家康』がより楽しみになりました。