great兄やん

オオカミ狩りのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

オオカミ狩り(2022年製作の映画)
4.3
【一言で言うと】
「穏やかな死を祈れ」

[あらすじ]
フィリピン・マニラで逮捕された犯罪者たちを乗せた貨物船「フロンティア・タイタン号」が、釜山港に向けて出港する。長年凶悪犯罪を担当してきたベテラン刑事ら約20人が護送官として乗船し、釜山では海洋監視システムを設置して万全の態勢で臨む。船内には国際手配されたジョンドゥやドイルら凶悪犯も収容されていたが、彼らが船内で暴動を起こす...。

悪魔的面白さ。まさに観る“劇薬”であり観終わった後のカロリー消費量がマジでハンパない上に、多分だが今年一番であろう血飛沫の量を見たような気がします(^◇^;)...いやマジで、銃殺が今作で一番マトモな死に方に見えてしまうのがこの映画の恐ろしいところよ😱...

とにかく描写のエゲツなさがもう最悪であり至高。こういった“危険な”映画でしか味わえないカタルシスを真っ向から浴びせられる快感ほど最高なものはないですし、その描写の応酬に終始脳内ドーパミンが大放出しまくってた。マジ最高。

それに誰が生き残って誰が死ぬか分からない意表を突いた展開も予測不能で衝撃の連続でしたし、なんと言ってもジャンルが途中ガラッと一新されるあの瞬間はまさに鳥肌モノ。ただそこから大風呂敷を広げまくった結果なんとも切れ味の悪いラストになってしまったのが残念だが、それでも満足できたのには変わりありません😌...

とにかく乗ったら最後、二度と生きて帰ることのできない海上の惨劇にもはや“救い”など通用しない、韓国映画特有の“容赦の無さ”が存分に発揮された強烈かつ残虐な一本でした!

極悪犯ジョンドゥを演じたソ・イングクの狂いっぷりはもはや清々しいと感じるほどでしたし、ただのサイコパスではない“純粋”と“狂気”を孕んだあの存在感はまさに元アイドルの殻を突き破ったかのような凄みでしたね(・・;)...

兄やんのようなバイオレンス・ジャンキーはもちろん予想を裏切るような映画を観たい人はかなりオススメ。ていうかあまり予備知識を入れずに観た方がもっと楽しめるのでは…と思います🤔