あのプーさんが殺人鬼!?
って話題性だけある作品。
自分もまんまと興味惹かれて、全く期待はせずに行きました。
期待値0で見たせいか、思いのほか良かった(本当期待値0にしてはってことね)。
プーさんがぬいぐるみって設定は消え、異種間交配で生まれた怪物らしい。
どういうこっちゃ!!
幼い頃のクリストファー・ロビン、そんなのと仲良くするんじゃないよ...。
大人になったクリスは大学進学のために森を去り、残されたプーさん達は過酷な運命に追いやられる。
食べ物のない冬。飢えたプーさん達はついに仲間のイーヨーを食べることに決め、その時のトラウマがプーさん達を人間に復讐する悪魔の怪物へと変化させてしまった。
数年後、大人になって森を訪ねてきたクリスは...
って展開までがオープニング。
正直、このオープニングまでで終わりでも良かった(15分くらい)。
ここまでは何だかんだ、設定が面白い。
でもその後は女子大生達登場で一気に普通のB級ホラー展開だから、プーさんを使う必要性がなく、プーさんというより不気味なクマのマスクつけたイカれた殺人鬼の物語みたい。
「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスや「13日の金曜日」のジェイソンみたいなもんよ。
殺人鬼が不気味なプーさんってのを除けば作品自体が既視感あるシーンばかり。
まあ点滅するライトから徐々に近づいてくる演出とか、ベタだけど好きよ。
後はB級ホラー映画あるあるで、逃げろよって場面で逃げず、止めとけって時に戦おうとして、そっちじゃねえって方向に逃げる。
グロさは結構あるので苦手な人は注意。
個人的にはやっぱクリストファー・ロビンとプーさんをもっと掘り下げて欲しかった。
プーさんが怪物に成り果てる過程が分かるともっと物語が深くなった気がするけれど、B級に求めることでは無いか?
イーヨーを食べちゃったってのは冒頭でサラリと説明され、監督もネタバレしてるので書いたけど、結構ショッキングな展開だから物語終盤にタネ明かししても良かったかも。
B級ホラーは心の中でツッコミ入れて、半分コメディーとして楽しんでこそ面白みが出る映画。