久々にズシンと胸に響いた作品でした。
監督は『ファーザー』と同じフローリアン・ゼレール監督。
『ファーザー』は認知症当事者の困惑や生き辛さがヒシヒシと伝わり胸が締めつけられたが、こちらは心の病の当事者...いや、家族の辛さが伝わった。当事者(息子)の本当の辛さなんて観客も分からないだろう。
ネタバレは避けるけれど、終盤は祈る気持ちで観ていた。
こんなに笑顔を見ていて不安になる描写は無い。
「なんで学校に行かないんだ?」という親からしたらシンプルな疑問。
けれど子供にとって答えはシンプルとは限らない。
子供だってシンプルな理由がある方がまだマシだ。でもそうじゃ無い時、その辛さはどうしたら解決できる?
辛くても毎日生き続けるって凄く大変なことなんだよね。
映画キャッチコピーも良かった
「完璧な親はいない。そして、完璧な子供も。」
完璧じゃなくて良いんだよ。