『竜頭蛇尾』
※はじめは勢いが盛んで、終わりはふるわないこと。
竜だけにそんな四字熟語が頭に浮かんだ(初めて使ったよ)。
いや、ホントに序盤は凄く良かったんです。特にオープニングの“U”の世界と、主人公の鈴(吹き替えの中村佳穂さん)の歌は鳥肌立った。
もうこの歌だけでとりあえず映画館で観て良かったとは思える。
でも終盤はまるで打ち切りが決まって無理やり終わらせた連載漫画のような違和感ある展開ばかり。
主人公の行動もさることながら、同級生達の「これ知ってるかも」「俺分かったかも」は都合良すぎて中々ひどい。
どうせならネットの特定班利用する方が自然だよな。
細田守監督は映像や音は素人が気づかないような細部までこだわるのに、脚本は多くの人が抱いた違和感に気づかなかったんだろうか...?
それと監督がインタビューで「今はインターネットの世界と言えば『誹謗中傷』が最初に思い浮かぶ」と言っていて、確かにそれを盛り込んだ部分はあったけれど(キラキラ生活をSNSに上げてたオバサンとか)、それが物語に大きな展開をうむって事もなく、サブストーリー的な扱い。
今更「これがネットの怖いところ」的に教訓語られても「そりゃそうだ」って思うだけ。
まぁ、とりあえず歌は良かったです!
(そればっか)