ケイスケ

ヴィーガンズ・ハムのケイスケのレビュー・感想・評価

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)
3.9
ヴィーガンってクソめんどくせ(本音)

結婚して30年になる肉屋の夫婦ヴィンセントとソフィーは結婚生活も家業の経営も危機に陥っていた。そんなある日、店がビーガン活動家たちに荒らされヴィンセントが犯人の1人を殺害してしまう。死体の処理に困ったヴィンセントはハムに加工して証拠隠滅を図る。しかしソフィーの勘違いでそのハムを店頭に並べると思わぬ人気商品となり…。

しっかりと笑える良質なブラックコメディです。ヴィーガンだけじゃなく黒人やイスラム、肥満いじりもしておりとにかくブラックな笑いが満載。でも不思議とイヤな感じがしないのは本作のポップさ(?)とパスカル夫婦のキャラが最高だからだと思う。監督・主演をしているファブリス・エブエさん、かなり良い雰囲気です。

制作国がフランスから分かるように、報道を見ていると特に過激派ヴィーガン活動化が多い印象。本作でもいきなり精肉店にペンキぶちまけたり、窓ガラスを割ったりします。ここ急に襲撃が来るからちょっとびっくりしたんだよね。そんな過激派ヴィーガンの一人を成り行きで殺してしまい、死体をハムに加工したところ街中で大人気に!

ってんなわけあるかい!そもそも肉を摂取していない人肉って逆に不味そう。いや知らんけども笑。この辺のテンポの良さも含めてコメディ映画として全体的に非常に観やすいです。金持ちライバル精肉店の奥さんムカつくなあ。修理費とか土産代とかいちいち「これは◯◯ユーロだったわよね」って金額言うのがすっげー腹立つわ笑。

あと意外と解体シーンがグロいです。ちんちんを犬にあげたりするし。まあ『冷たい熱帯魚』とかよりは全然です。かなりのブラックさなので鑑賞前からすでに人を選びますが、それが大丈夫なら誰が観ても割と面白いコメディ映画なんじゃないかな。肉食べたくなるし🥩🤤笑。