これ、奇跡の大傑作ですよ！
素晴らしい時代劇。
YouTubeで観れるらしい。

今なら実写でやれるかな？CGだろうけど。

まじか！藤田のあの名作がアニメ化していたなんて。

いや知らない人御免です。そもそも藤田の「からくりサーカス」も「うしおととら」も大好き（全巻持ってます）。それどころか短編集なんかも大好きなんですよ。あの独特の湿気を感じる画風。画がスタイリッシュなこの時代においてこれほど「太い」画を描く漫画家なんかそういないですよ。

しかも本作は「からくりサーカス」のパイロット版（たしか短編集「夜の歌」で読みました！）。もう見る前からテンションあがりまくりですよ。

で見ました。まずしっかりと藤田っぽい造形なのがいい。線も太いし画像も荒い。この荒さこそ藤田の真骨頂（最初マッドハウスだと思っていたけど違かった）。さらにしっかりと原作通りな「無垢すぎる少女」ね。これは藤田の性癖だなぁと観ていてにやにや（あ、そのシーンは原作にもあります）。もうそれだけで十分じゃないですか。

そして４０分だけど藤田イズム全開のストーリー展開。藤田の作品は出自に拘るの。そう僕らはまっさらに生まれてきたわけではない。金持ちだったら金持ちに生まれ、貧乏人なら貧乏人に生まれる。僕らはすでに「平等」じゃないんだよ。でもその中で「よきもの」を目指す、これぞ藤田イズムなんですよ（ある意味非常にプラトン的）。その「よきもの」こそが信じること、貫くこと、そして他者のために動くこと。ああもう見てて涙が止まらない。いやいいなぁ。嬉しいなぁ。

というわけで藤田ファンは是非是非見るべし。実はYouTubeに落ちていたりするんです（ポケモンゲットだぜ！）。あ、でもしっかり配信として流してほしいものだったりして。

※ちなみに「うしおととら」や「からくりサーカス」はアニメ化してなぜ「月光条例」がされないんだろうといつも思っている。されたら当然見るのに！

※ジャンプよりサンデー派。高橋留美子先生もゆうきまさみ先生も大好き。当然藤田和日郎先生も椎名高志先生も。ジャンプだけがピックアップされる世の中に反旗を翻しましょう（何を言っているんだ）。そんな中で「フリーレン」は実にサンデーらしい作品だと思う（さらに何を言っているんだ）。

　うしおととら、毎週面白いよな。
この調子で「からくりサーカス」もやってくれ。

時は戦国。
天下を取るために手段を選ばぬ英傑が群雄割拠する時代。
放浪中の、うだつの上がらない下忍、下級の忍者。
そこへ現れた、自らを某国の姫と名乗る少女に出会う。
成り行きで主従関係を結ぶ二人。
姫の過去との決別の闘いが始まった。

面白いし、原作者の容赦ない残酷と狂気を余すところ無く表現した傑作アニメ。
下忍の正体、姫の生い立ち等は下手な映画よりも深みがあります。

見るのは困難かもですが、一見の価値ありと言わせていただきます。

原作漫画は普通に流通しております。

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