これが今のアメリカ映画か。景気が良さそうなところは日本同様描かれていない。
『人生は映画とは違う。ドラマチックじゃない。現実は地味なもの。』
レスリーはもう誰にも相手にされていない。痩せぎすだけと、お酒が抜けると美人だった。
彼女は宝くじに当たる前からお酒のトラブルがあったのかな?何らかの中毒は生き方の問題でもある。
『今の自分になったのは、自分が悪いから。君にとって僕らは天使だ。』
モーテルの空き地で椅子にかけ、スィーニィーの身の上話をレスリーが聞いている。
テキサスの砂漠の夜景が美しい。何もないなかに灯りがポツリポツリ照っている。
レスリーが地元で腰を落ち着かせるつもりなら、お祭りに出て徐々にまた周囲の人たちと仲良くしていかないとと、スィーニーが誘う。
スィーニィーみたいな人はちょっと奇跡。いい人すぎるよ。この俳優さんいい味だしている。
ナンシー役のアリソン・ジャニー、この女優さんのラストの演技、凄かった。
音楽も良かった。劇中、レスリーにも歌詞が刺さる。最後の方、酒場で話した年下の男との会話。だいぶ背筋が凍った。
ナンシーの言葉も刺さる。
『憎しみはもう終わりにする。』
どちらがが折れない限り、憎しみは続いていく。全くの無意味なんだけど、人間は怒りや憎しみについつい囚われてしまう。
もう過去を水に流し、前に進むしかない。
もしや救いが無く終わるのかと思いきや、ラストのお店を開店した際の初めてのお客さんが、、。
彼女にはこの先も辛いことがあるだろうけど、温かい手を差し伸べてくれた周りの人たちを大切にしなきゃいけない。
その人たちを今度こそ裏切ることがないよう、地道に一歩一歩生きて行ってほしい。
映画のようなラストチャンスの機会もなく、残りの人生進む人のほうが大多数なんだろうなぁ。
あのラストシーン、、だいぶベタだけど、泣きました。はい。