北斗星

息子の部屋の北斗星のネタバレレビュー・内容・結末

息子の部屋(2001年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます


久しぶりに観直してみた。

ラストの意味。明確な答えがなく、しばらく考えてました。



必然的に狭い車のなかで5人で一晩明かしたのが良かったのかな。娘も気持ち良さそうに眠ってた。


親と子は普段個別に寝てる。


息子の彼女の(現在の)ボーイフレンドが、ほんのいっときだけ“彼らの息子”だった。


家族の死は決して忘れることはできないか、少しずつ傷が癒え悲しみが薄まってゆくのかな。


とにかく大事なのは今に目を向けて、今いる家族を大切にして生きてくことなのかな、と。





〜〜
公開当時観た時は、私もまだ独身で、全く意味がわからず響かなかった。また、ラストで息子の彼女に新しい彼氏ができてて、「え?」と思った記憶が、、。

なぜ家族なのに悲しみを分けられないのかと。

多分、悲しみの量は一緒だと思うけど、質が違うのかな。

夫婦、娘 は
父親、母親、姉 でもある。


お父さんはずっと後悔してた。お父さんは息子と同性であり、なんて言ったって精神分析医。あの日約束通り一緒に走ってれば…
お母さんにしても、自分と血が繋がった我が子なのだから可愛くないわけがない。
お姉ちゃんも弟が赤ちゃんの時から一緒にいたんだから。


みな彼を愛してた。


そこへ、来訪者が…
訪ねてきてくれた彼女はまだ10代で、時々悲しいこともあるけど、構わずどんどん前を見て歩いてく。
煮詰まってたとき、この家族にほんの少しだけ心地良い風が吹いた



ブライアン・イーノの「By this River」に癒やされた。
北斗星

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