知人に勧められて鑑賞。しかしながら今の気分に合うものではなかったので途中少し飽きてしまって…評価はやめときます。
ただ、華やかなハリウッドの裏側をクラシカルな上品さはそのままにスリリングに描いていて監督や脚本家の手腕には大変興味深さを抱きました。この時代にここまでギリギリを描くのはとても珍しく、そして人々の興味を引いたのでは。
本当にちょこっと出てくるマリリン・モンローが天使の可愛さで思わずうっとり見とれてしまいました。
あんな子が出てきたら、例えハリウッドの大物女優でも多少は狼狽えるのも頷けます。
タイトル「イヴの総て」の通り彼女の演劇界での半生を生々しく描く今作は、後味の悪さは感じますが心からの野心を剥き出しにする女性はどこか別の美しさを爛々とさせ、それ故に上り詰める強さがあります。
始めのシーンでは少し田舎臭さの残るイヴも、後半は胸を張り、背筋もピッとしたもので、目も吊り上がりまるで別人です。
上がって落っこちてと激しい様子は「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットを思い出しました。