佐方和仁

すべての夜を思いだすの佐方和仁のネタバレレビュー・内容・結末

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

いい映画だったし、いい時間だった。いい時間だなと思いはじめた頃に映画が終わってしまった。
実家近くに天神楠という御神木があって、帰省したときには必ずお参りすることにしている。山の麓の斜面に立っていて、木の隣に立つと町が一望できる。そのときにいつも感じることなんだけど木が見ているものと自分の視覚が重なって見えてくるような感覚になる。何百年とその場所に生えていて、町や時代の移り変わりをずっと見ていたであろうその木の視点と自分の視点が交わっているような、そういう感覚を覚える。
花火のシーンから、大、という亡くなった人が撮っていたのであろう写真を現像して一枚一枚見ているシーンでそのことを思い出した。
佐方和仁

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