佐方和仁

戦禍の下での佐方和仁のレビュー・感想・評価

戦禍の下で(2007年製作の映画)
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ネットだと悲惨な動画や画像を一人で見ることになる、一人では痛みを抱えきれないし受け止めきれない。もしかしたらニュースでもなくドキュメンタリーでもなく、映画館に各々が集まってあの暗がりとともに映画を見て映画として共有する、ということが大事なのかもしれない。
映画を作る、あの状況下でも作っている人たちがいるということが、事実を知るということや戦争に反対するということとはまた別の信用を生んでいる気がする。

レバノン南部のことをもっと知りたい。沖縄の基地と似てた。あそこだけの問題ではないのだろう。

レバノンの自然の風景をもっと見たかった。灌木と緑の広がる丘陵地帯。できればあそこに立ってしばらくじっと眺めてみたい。美しい風景だった。

追記
確か、反撃なんてどうでもいい、とかそういうセリフがあった。
まずは即時停戦なのだけど、反でも非でも不でもない、映画や小説や詩が作られる、読まれる場所があっていいはず、どんな時でも、こういう時だからこそ。
佐方和仁

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