マイ・エレメントのゆきやまのネタバレレビュー・内容・結末

近年まれにみる「これでいいんだよディズニーピクサー」映画でした。
王道好きには、とても良い作品だと思いました。

エレメント＝人種という見方なんだろうなということで、観るまでは「本国でもコケてる噂きいてるしどうかなあ…」という気持ちで観に行きましたが、普通に面白かったし感動しました。

以下、初期予告しか観てなかったうえでの感想

・元々共存している街と思いきや、火のエレメントだけめちゃ住みにくい(迫害？)されているという点。というか、火のエレメント以外は街に馴染んでいて、火だけのけ者にされているという設定は、エンバーたちの人生観や深みを出すのでめちゃくちゃ良い設定でした。美術館を追い出されるところなんて、胸が苦しくなった……

・ウェイドとエンバーの恋愛模様。すごい好みでした。特にウェイドの涙脆さとか優しさとか素直さ……相反するエンバーの強さや行動力、脆さ。こういうの…こういうカップリングがかわいい。相反する2人が触れあえない葛藤を抱きながら共に笑い行動し、ビッグラブになるの、最高です。

特に、2人のデート模様は、ウェイドがエンバーを気遣う様子がみられて、本当に良い水なんだなと……街に溶け込みにくくしているエンバーを守るウェイドは凄く良いシーンでした。

・どーせ最後は、火と水で新しい技術が生まれてハッピーエンドなんやろと思っていましたが、そこまで露骨な演出はなく、あくまでもエンバーの能力や可能性を未来に活かすためインターンに行くというのが良かった。そのうえでエンバーの家族も新しい場所で、生きていく。エンドロールで、お父さんとお母さんが楽しそうに街を観光しているのが良かったです(ウェイドファミリーに受け入れられているのも)。

・かまどでの2人のやり取り、もう涙腺崩壊でした……ウェイドを生かすため自ら水が侵入するのも構わず穴をあけようとするエンバー、それでもエンバーと出逢えたことで悔いはないと蒸発を選ぶウェイド……こ、こういうの……こういうのだよ……お互いが閉じ込められたことによって、どちらかが命を落とすかもしれないという場面でお互いの愛を確かめ会うの……ほんま、サイコーってか……(拍手喝采)。

絶対、どちらかが死ぬってことはこのジャンルであり得ないから安心して観られるんだけど(最近のディズニーは裏をすぐにかきたがるから、もしかしたら…というドキドキもありつつ)、こういうのは、本当に最高だよね

・最後は色んなエレメントが分かち合って愛し合う演出があって、お～～昔、よくディズニーの映画でみた「みんなハッピーエンド」演出だ～～と懐かしく思いました。そういうのが、「なんだよ」って思う人は、綺麗すぎる(古すぎる？)のかもしれませんが、たまにはこういうのも楽しめて良かったです。

というわけで、久し振りに純粋に楽しんで感動できました。