ギリアドのメダボ野郎

君たちはどう生きるかのギリアドのメダボ野郎のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.7
 2023年7月14日㈮、新宿ピカデリーのスクリーン1、09:45〜12:05 上映回で鑑賞。

 座席は7割〜8割程度埋まっていた。客層は年齢層がバラバラ、やや年配の人が多い印象。

 手放しで良かったと言えない、という感想が映画館を出たとき頭に浮かんだ。正直に言うとなんと表現していいのかよくわからない話だった。
 小説に例えるとジュブナイル+マジックリアリズムが近いかなとも思ったけど、なんかそれも違う気がするしなぁ。

 冒頭から序盤(中盤?)までの展開はかつてのジブリを彷彿とさせる雰囲気だし、主人公は久しぶりにやる気勢だし、と非常にワクワクさせられたが、途中からなんだか観念的・抽象的になり過ぎていた気がしていた。
 アホな私には後半よく理解出来ない部分が多かった。

 ただ作品全体の雰囲気はとても良かったので、映画館で観る価値は充分にあると思う。
 それとタイトルの元になった本は、自己啓発本っぽくて私はあまり好きな本では無かったので、そことほぼ関係ない話=説教のせの字も出てこない話になっているので、その点については杞憂に終わってくれて良かった。

 よくわからなかったので中盤以降で思い浮かんで憶えていることを羅列してみても、

「ちいかわ…ってコト!?」
「あの、もしかしてこれ精子の話をしてます?」
「いやこれ卵子の話ですか?」
「やっぱそういう話じゃないのか」
「いや、やっぱりこれ精子か卵子の話してます?」
「いちごジャムっぽいやつ、うまそう」
「扉と塔って聞くとスティーヴン・キングのファンとしては『暗黒の塔』を思い出すなぁ」
「少女にバブみを感じて新しい母親を認知…ってコト?」
「あれあれ終わっちゃったわ。エンドロール後は…なんもないんかい」

 うん、思いつくままに羅列してみたやっぱりよくわからなかったわ。
 あと本編に関係ないけど、最近の映画館は邦画洋画問わずに予告編16分+α分は長すぎだなと思う。前は9分とか12分とかだったじゃない。