2023年3月17日㈮、TOHOシネマズ新宿のスクリーン9、18:00〜20:50上映回、Dolby-ATOMOS版、舞台挨拶中継付き最速上映で鑑賞。
客層は満席。客層は「シン・ウルトラマン」よりも全体的に年齢層が高く、男性の比率が多い様に感じた。
上映終了後に拍手があった。
結論から言うととても良かった。
「シン・ゴジラ」級とはいかなかったが、少なくとも「シン・ウルトラマン」よりかは楽しむことが出来た。
「そうそう、これだよ!こういうのでいいんだよ!」(小学生並みの感想)
「シン・ウルトラマン」が私には合わず楽しめなかったことで本作への不安があったが、期待値のハードルを下げて鑑賞に臨んだことが結果的に良かったのかもしれない。
私の中で庵野監督とは「過去作へのオマージュやパロディ」を土台にして「気持ちの良い映像美と勢いで突っ走る」+「衒学的な台詞回しや設定で視聴者の興味を引く情報コントロールの上手さ」で成り立っている人だと考えていて、本作ではこの「気持ちの良い映像美と勢い」が遺憾なく発揮されていたことが自分が本作を気に入った理由なんだと思う。
まぁそれでもちょっと女幹部の下りはあれだったけど(笑)…
(逆に「シン・ウルトラマン」が合わないと感じた理由はオマージュとかパロディ部分で胃もたれしてしまったから)
私の仮面ライダー履修履歴としては、90年代の子供時代にテレビ再放送+ビデオで「初代」と「V3」と「BLACK」と「BLACK RX」を見て育ったので、仮面ライダーという作品にはどこかハードボイルドというかマチズモみたいなものを求めてしまうのだが、現代社会においてハードボイルドは成立しにくく、それ故に本郷猛を現代風に解釈すると池松壮亮になるのは必然なのかなぁという気持ちになった。
自分の中で映画「ハケンアニメ!」で評価が上がった柄本佑がなかなかいい役どころなのも嬉しかった。
(コロナ禍になって時間を持て余したので所謂「平成ライダー」と呼ばれる「BLACK RX」以降の作品郡をいくつか見てみたのだか、私の好みと合致する作品はほとんどなく、唯一「仮面ライダーアマゾンズ」だけが劇場版を見に行くほど高評価だった。)
このキャスト、このスタッフ、このお金のかけ具合で1時間×12エピソードくらい作って欲しかったという点についてはシン・ウルトラマンを見たときと同じ気持ちを抱いた。
この備忘録をここに貼り付ける前にネットで本作の感想を検索してみたが、私が「シン・ウルトラマン」で感じたこと(これ低評価だよね?→世間的には高評価)と逆のことが起きていてふふふっとちいかわみたいな笑いが出てしまった。