ひろるーく

スモールワールドのひろるーくのレビュー・感想・評価

スモールワールド(2021年製作の映画)
4.1
昨年から話題になっていたこの映画、やっと観ました。

幼児誘拐、小児性倒錯者というとてもシリアスな内容の映画で、最初の1時間は辛く、精神的にも相当参る展開。

ポーランドで誘拐された幼女がロシアに売られ、そしてイギリスに売られ、最終的にタイに売られる。
このようなことが事実であるかどうかはわかりませんが、相当にシビアです。

一人の勇敢なポーランドの警官が、誘拐された幼女の母親に「あなたのせい」と叱責されたことから、ロシアへ、イギリスへ、そしてタイへと渡り幼女を追いかける。

幼女は少女へ、そして女性へと成長しながら、裕福な奴らの性奴隷のしてのモノとして扱われゆく。その人生をカメラが追う。

ポーランドの警官も自身が徐々に倒錯していくのを警戒しながら、とことん追い求める。もう職責というより、なんだろう、執念。命がけの執念。

シリアスなドキュメンタリー的な展開に、ちょっと辛いなと思いながらも観進めるうちに、少しずつエンタメ要素が増え、最終的には「ブルース・ウィリスか!」と突っ込みたくなるような展開に笑

いろいろ考えさせられた映画です。
面白い。2時間ちょっとあっという間の作品でした。

おすすめします。
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