きた。荒野のガソスタ。荒野の密室。
しばらくは何も起きずとも何でか見てられるツボなロケーション。
会話と空気感の積み重ねでゆっくりと動いていた時間の中で、人の死が順当にあっさりと描かれて、この感覚なんか良いなーと。
お金をめぐる思惑が絡んで、悪そうなやつらも出張ってきて、銃が出てきて、でもこの世界の中で劇的なことは起こらず、終始淡々と１つの１つの事象が過ぎ去ってゆくような。
作り話の中に出てくるようなヒーローや悪者は現実にはいない。みんなただのフツーの人でしかない。人がただの人だから、映画としての盛り上がりとかはない。
ただ、とりとめもない出会いと別れがあっただけ。ヒーローになろうとして失敗しただけ。
なかなか接したことのないような世界観。
