ケイスケ

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search/#サーチ2(2023年製作の映画)
4.0
安定して面白い!でも情報量が多すぎて鑑賞後に疲れで一気に眠気がきた😴笑。

アメリカ・ロサンゼルスの女子高生ジューンの母親が、南米コロンビアを旅行中に消息を絶つ。デジタルネイティブ世代のジューンは、検索サイトやSNSなどを駆使して捜索を試みるが、手掛かりはつかめなかった。母の失踪はSNSで瞬く間に拡散されて憶測が飛び交い、国境を越えた話題になっていく。さまざまな情報に翻弄される中、ジューンは真相を追い求める。

全編パソコンの画面上でドラマが展開した『search/サーチ』の続編。まあ続編といっても単独の作りになっているので先にこっちを観てからでも全く問題はありません。ていうか本作も完成度が高いから邦題に“2”を安直に付けちゃったのは少し可哀想な気もする。

とにかく情報量も多いし数分ごとに新たな展開があるのでスピード感があり退屈する暇がない。娘ジューンと失踪する母親グレイスのやり取りも丁寧なので感情移入できる。しかし前作もだけど主人公は機転が効きすぎる笑。でも逆に言えば少しネットやSNSに詳しいとここまでの情報を拾えるわけですからもうプライバシーなんて無い時代ですよね。ママのパスワードを解いた場面とか良かったなあ。

スリラー演出も良かった。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、とある人物の写真の違和感に気付いてある事実が判明する場面はマジでゾワッときた。ここは前半の山場ですよね。ジューンが弁護士の家に行くとこも暗闇使いが上手くて良かったね。アニーシュ・チャガンティ監督は本作は製作ですけど『RUN/ラン』でも機転を効かせたスリラー描写が良かったのでほんと才能があると思います。

ただ物語が基本は少ない登場人物の間で完結してしまっているので、かなり世界が狭いしリアリティは無いです。多分スタッフたちは「あ!ここ繋げれる!」「ここもここも繋がる!」ってキャッキャしながら作っていたと予想笑。でもかなり面白かったですよ!前述しましたが情報量が多いため映画館の大画面がオススメかな。たぶん後からテレビやタブレットで観たら面白さが減るかもしれません。