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暗黒街の顔役のArdorのレビュー・感想・評価

暗黒街の顔役(1959年製作の映画)
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Amazonプライムビデオ(レンタル)にて鑑賞。

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ヨーロッパマフィア風なギャング映画。モノクロを基調にアクセントに赤、端の象徴的なものや人に緑(隆二の車、食堂のもう1人の女の子)・黄色(隆二が息子を預けてる先生)が配置される。

様式美の世界にありながら、40代男の普遍的な辛さも描かれる。特にギャングから足を洗うと決めた弟はキラキラしていて、中間管理職的な落ち着きをもった隆二はそこからぐらつく感じ。息子と会う時間がない、あたりも高度経済成長以降の日本社会にありがちなテーマ。あ、でも59年か。微妙だな。

手とか銃口とかもののクローズアップからシーンが始まるのがやはりじぶんは好きだ。かっこいい。

隆二が須藤の兄貴に相談するキャバレー?は作り込みが激しく、かっこよかった。

あと、隆二が会社員だとすると、佐藤充は完全なフリーランサー、仕事人で自由に組織からついたり離れたりする。とてもかっこいい。したくない仕事はしない。アクセント的に出てきた天本英世の不気味さもすごい。


鶴田浩二の顔がいつも覚えられない。出てるのはわかってたが、兄か弟かどっちという感じで。しかも弟は宝田明。
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