great兄やん

食人族4Kリマスター無修正完全版のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

3.9
【一言で言うと】
「文明人≒野蛮人」

[あらすじ]
男女4人のアメリカ人ドキュメンタリー撮影隊が”グリーン・インフェルノ”と呼ばれる南米アマゾン奥地を探索中に消息を絶った。救助隊が結成され、現地に向かうが、未開のジャングルの奥地で食人族の村に辿りつき、無残にも白骨化した遺体を発見する。一体、その村で何が起こったのか?捜索隊が持ち帰った撮影済フィルムを現像し、上映すると、そこには想像を絶するおぞましき光景が記録されていた...。

観る地獄絵図とはまさにこのこと。遂に観てしまったという“念願の一本”的な作品であり、なかなか観る機会が伺えない幻の作品でもある今作を4Kでしかも無修正で観れるとは...『屋敷女』、『セルビアン・フィルム』、そして今作に続き、映画界の“禁足地”的な作品を無修正で公開してくれるエクストリームにはまさに感謝でしかない。上映終了ギリギリではあったが多分見逃していたら暫く後悔していただろう。

とまぁそんなこんなで観た感想なのだが、
まぁヤバい映画だよねって話だよね(関◯夫風)。そんな冗談はさておき、マーーーーーージでキッッッツイ映画でした。ハイ。
いやお前、観る前から想像できただろ(^◇^;)…とは思ってたけどやっぱりどんなに覚悟はしていても動物が無残に殺される瞬間ほど観ていて心苦しいものは無いっすよ(ー ー;)...いやマジで。

特に撮影クルーがカメをぶった切って食べるシーンはマジで衝撃的。しかも実際に殺して食べてるというね...いやはや、マジでトチ狂ってやがる。こんなの動物愛護団体が観たらショック死しますよ😰...

それに今作の音楽を担当したリズ・オルトラーニの奏でるメロディがまた秀逸で、牧歌的でムーディーな音楽なのにも関わらず不安を助長させる“煽り”として効果を発揮しているのが何よりも素晴らしかった。観終わった後も耳について離れないし、そもそもあんな残酷なシーンに美しいメロディを絡めようとする発想がもう天才的すぎる。

それから意外とストーリー性があるのにもビックリだし、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のような全編手持ちカメラ目線の淡々とした展開…かと思いきやしっかりとしたストーリー展開で仕上げてきたのが予想外でしたね🤔...まぁ昔の映画な故チープさは否めませんでしたけど😓

とにかく食人に強姦、そしてリアルガチの動物虐待など、今の時代じゃ到底作れないような映像描写の数々にドン引きすると共に、我々文明人がいかに傲慢で“野蛮”なのかというメッセージ性が真に迫る一本でした。

想像していたよりかはリアリティ然りどこか薄いような😅…といった印象を感じてしまったが、それでも強烈かつ凄惨な映画であることは間違いないですし、当時実際にあった事件だと誤解してしまうのも十分に分かる。

POVの先駆けとしても革新的かつ完成度が極まった今作。エクストリームさん、次は『八仙飯店之人肉饅頭』の4K無修正版公開をオナシャス!!