元修道院に引っ越してきた一家
だが引っ越してきてから息子の様子がおかしくなり、まるで悪魔に憑かれたように
地元教会から要請を受けたヴァチカンはチーフ・エクソシストであるアモルト神父を派遣する
少年には本当に悪魔が憑いているのか
そして修道院に隠された悍ましき秘密とは―
胸板の超分厚いずんぐり神父(ラッセル・クロウ)がカワイイバイクに乗って登場
バイクにかけられたカバンに満載された悪魔祓いアイテム達
序盤から漂う期待値…!
実在したエクソシスト、ガブリエーレ=アモルテ神父の記した回顧録『エクソシストは語る』を下敷きに制作されたという今作
なるほど確かにキリスト教的な背景、思想、用語がふんだんに散りばめられ、そして神父自身が「悪魔憑きの98%は何かしらの医学的科学的要因によるもの」と語っている通り、なかなか骨太なエクソシストものに―
―なるかと思いきや全然そんなことはなかったぜ!!!
めっちゃちゃんとVS悪魔ホラー
それもなんか派手でうるせえタイプの
全然渋くねえ(嬉しい)
実在の神父による実在の回顧録がベースで、しかも「98%は怪奇ではない」って明言してる人の本ですよ?
なんかもっとこう、サイコスリラー的な?色んな取り方が出来る感じの?悪魔が実在するともしないとも取れる…的な雰囲気になると思うじゃないですか?
なりません
めっっっっっっさ悪魔、います(嬉しい)
渋い感じで進むと思いきや、バチバチにやります
しかも謎解きパートがホラーアドベンチャー要素もありワクワクもします
あとなにげにバディモノでもあって、アツさもあります
つまり思いの外しっとりしてない
アモルト神父はベテランの凄腕だけど、スーパーパワーの超人とかではないので、普通に葛藤したり惑わされたり、それはそれでなかなか愛嬌があって良いです
いやまあ全然違うんだけど、自分の中では「フロム・ダスク・ティル・ドーン」と同じ箱に入る映画かも知れません
(言い過ぎかも)
キリスト教世界では
「悪魔の狡猾な技とは、悪魔など存在しないと人間に思わせることだ」
という考えがあるとかも聞きますので、それならいっそガッツリ描いて「いるっつってんだろ!!!!!」と描いたのは、割と宗教的には正しいのかも知れない
メンタルにクる系のホラーではなく、割とドタバタオカルトアドベンチャーなので、そういうのが好きならアリです
私はアリでした
続編あるかな~ないかな~
毎回思うけど、取り憑かれる演技する子役ってすげえよなほんと