マツシマ

MEG ザ・モンスターのマツシマのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)
3.2
150万年前に絶滅したと思われていたメガロドンが深海の更に深い領域で生きていて、暴れる!!!

以上です。

と、サメ映画はとにかくシンプルな作りのものが多いのですが、今作はシンプルではあるものの、なかなか丁寧に作話されている部分も多いです


深海救命活動のプロ、ジョナスは沈没した潜水艦からの乗務員救出ミッション中に謎の巨大水棲生物の襲撃を受け、苦渋の決断により仲間2人を失う
「深海に何かがいた」という彼の証言は信用されず、「仲間を見殺しにした」汚名を着せられ、仕事を引退
現在はタイにて隠遁生活を行うが、そこに再び依頼が舞い込む
乗り込んだ深海の更に底、そこにいたのはかつて潜水艦で出会ったあの怪物だった―


というだけで、結構設定が作り込まれてるなあと思いました
因縁の巨大ザメとのガチンコバトルや!!!
という構成は結構好きです


作り込まれてるのはそこだけではなく、展開もです

観る前はその他多くのサメ映画と同じで、1シチュエーションだと思っていました
つまり「深海での巨大ザメとのバトル」
もしくは「海中研究施設から巨大ザメに追われつつ脱出」
とか
大体の作品はそうです

しかし今作は予想外なことに、サメとのバトルシチュエーションが複数回あり、実質サメ映画3本分くらいのボリュームがすなわち「お得」です
ありがたいぜ!

作り込まれているといえば映像
サメのビジュアルはもちろんですが、海中施設、潜水艇、色んなメカやギミック、それぞれのデザインがきちんと頑張っていて、とにかく画面がリッチです

第一バトルである深海戦だけでも普通のサメ映画3本分くらいのリッチさだぞ!
なにこれ?
チャイナマネー?


そんなこんなで、割とマニア向けで「好きな人は好き」であることが多い、言い換えればマニア向け故の甘さというか「好きだったら見逃してネッ」みたいな画面や構成の粗さがある意味当たり前のサメ映画において、かなりメジャー向けというか、非サメ映画ユーザーにもたっぷり楽しんで頂きましょう、というラグジュアリー感
良い感じです
プレミアム・サメ映画

とはいえコイツはサメ映画
「んなワケあるかい」
のトンデモシーン、トンデモ展開が連発されるワケですが
そんなハチャメチャな画面でも、冷めない、しらけない、萎えない
何故か?

そう、ステイサムだからだ!!!!!

なんでそんな冷静なの?
タフなの?
生身で戦えちゃうの?

ステイサムだから!!!!!

いやマジで
「ステイサムならそのくらいするか」
て思っちゃうんですよ
納得させられちゃう

肉体とたたずまいと頭皮に異常な説得力がある
(ステイサムは数少ない「ハゲてる方がカッコいい」男だ)

ステイサムならパンチで勝っても別にいいと思う
私は納得する
(さすがにそんな展開はなかったけど)

リッチで豪華なサメ素材を美味しく食べられるステイサムソースがかかった極上サメ料理

それがMEGザ・モンスターでした


極上!と言ってもそれはサメ映画においての、という話ですけども



フカヒレ密漁漁船がバラバラにされてるの笑った