最近の映画記録、TIFFの7日目にみた「パッセージ」のこと。ワールド・フォーカスの一本で、フランス映画。
監督はアイラ・サックス。自分は彼の映画はあまり観てこなかったが、そこそこ楽しめた。
主人公トマスはドイツ人。パリを本拠にする若手映画監督である。
その夫が、ベン・ウィショー演ずるマーティン。印刷所で働くイギリス人で、どうやらデザイナーかプリンティングディレクターか、それなりの役職。
このゲイカップルはちょっと倦怠期気味。
トマスの新作映画が撮影クランクアップ。彼はパーティーでアガテという女と出会う。
アガテはフランス人の小学校教師。トマスは一夜を共にしてしまい…という導入。
このトマス君、男のダメな所を凝縮していて、世界の中心に自分が居る感じなんだよね。
久しぶりに女とセックスして、アガテに入れあげてしまう。やがて彼女に妊娠が発覚し…という展開。
ドイツ人、フランス人、イギリス人の3角関係。3人のキャラに出身国が反映されていて、なかなか楽しい。
ダメ男トマスは他の二人に結構酷い事をするのだが、相対化して笑わせてもくれるから、あまりキツくは感じない。
ラスト、トマスはそれなりの報いを受ける。