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女王蜂
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『女王蜂』に投稿された感想・評価

 シリーズ全4作品の 本作は第1弾だそうです…「女王蜂」ってタイトルの作品は割とあるので 私はかえって知らなかったという感じです

 内容はというと任侠クライムサスペンスなんですね
 親父さん(横山運平)が亡くなった後、主人公のお竜さん(久保菜穂子)が跡目を継ぎ、新興ヤクザの真崎(天知茂)と対峙する

 女性主人公だけど「任侠系」の映画は今までいくつか観てきましたけど、本作のお竜さんはしっかり者の長女的な娘、肝も座っているように思うのに…なんか迫力不足なんだよねぇ

 《ダソク》本作公開年:1958年はウチの母でもまだ十代ですし(私はまだ生まれてないってことで)、大空眞弓さんや天知茂さんが「若ーい」
 そんな時系列ですが、私と弟は子供の頃に「天知茂ごっこ」っていう遊びをしてましたね
 そんな理由で天知茂氏には少し思い入れがあります『非情のライセンス』由来
弱い者を助け強きを挫く侠客がそんなか弱き市民に乱暴する悪人を倒すというのが大まかな任侠映画のパターンではあるが、1958年に製作された本作で既に完成されているのに驚かされる。任侠映画で一世を風靡した東映よりも5年前になるのだが、流行の最先端になれなかったのは弱小の映画会社ゆえかそれとも時代の波に乗れなかったというべきか。

ストーリーは横浜のマーケットを守る昔からの組を継ぐことになった久保菜穂子が愚連隊からのしあがった新興勢力の横暴に立ち向かうというものだが、あまりにも久保たちが敵役である天知茂の計略に翻弄されてばかりなためいくら悪役が強敵であればあるほど盛り上がるとはいえヒーローがでくの坊過ぎるのでちょっと詰まらなくなる。ていうか黒幕である人物との駆け引きをシビアにこなし、金に困る久保たちに自分の顔を出さない形で巧みに金を貸して利子とか返済額などで縛り上げ身動きをとれなくする天知茂のヒールっぷりが素晴らしすぎる(当の天知本人はこの時期会社が悪役ばかりやらせることに見る目がないと腐っていたらしいが)。ただ久保のことが密かに気になっていたらしく、彼女が油断した隙に手を出そうとしてしくじったりもしているのがご愛嬌だが、それも含めてちょっと俗物気味なところも含めて巧みに演じているのがさすが後年名優と謳われるだけある。

田口監督の演出は真面目かつメロドラマのテイストが強いためメリハリが薄く爽快感が弱いのが致命的で、次作からアクション演出が上手くスピーディーな語り口の石井輝男監督に交代させられてしまうのも納得。ラストの決闘からのエンディングはあまりにもメロで悲しくなってしまう、そして相手役の二枚目中山昭二は新東宝のパターンでやはりボンクラ。

皮肉屋のようで気が優しい医者小倉繁がもうけ役、あとチャイナドレスなどセクシーな衣装を艶やかに着こなす三原葉子の色っぽさは令和になっても錆び付かずそれどころか未だに男性の目を釘付けにさせるって
凄いな。

今とはかなり違う横浜の風景も貴重。
3.0
〖1950年代映画:ヤクザ映画:小説実写映画化:新東宝〗
1958年製作で、牧源太郎の小説を実写映画化のヤクザ映画の第1作らしい⁉️

2026年817本目

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